日本から上海へ、ワンコインで送れるって知ってた?
- Jin Kageyama
- 5月7日
- 読了時間: 3分
海運 × 貿易 × コスト

コンテナ船・海上運賃・情報格差のリアル
かつての栄光と、今の現実
1973〜1978年頃の日本では、神戸港は世界1位の貨物取扱量を誇る港でした。しかし現在は70位前後まで後退。その一方で、世界トップ10のうち実に7箇所を中国の港が占めるという時代になっている。
中国にコンテナが集まってくるのがコンテナ船の動きの本質。地理的優位性に加え、あまりの貨物量からガントリークレーンの完全自動化も当たり前になっている。
世界コンテナ港ランキング(百万TEU)
順位 | 港名 | 国・地域 | 取扱量(百万TEU) |
1位 | 上海 | 中国 | 約51.5 |
2位 | シンガポール | シンガポール | 約41.1 |
3位 | 寧波・舟山 | 中国 | 約39.3 |
4位 | 深セン | 中国 | 約33.4 |
5位 | 青島 | 中国 | 約30.9 |
6位 | 広州(南沙) | 中国 | 約26.1 |
7位 | 釜山 | 韓国 | 約24.4 |
8位 | 天津 | 中国 | 約23.3 |
9位 | ドバイ(ジェベル・アリ) | アラブ首長国連邦 | 約15.5 |
10位 | ポートケラン | マレーシア | 約14.6 |
※ ドバイ(ジェベル・アリ)は9位にランクイン
直行便 vs 経由便 — 知っておくべき違い
日本から海外港への直行便は年々減っています。「寄港」と「直行便」は別物
経由便の仕組み
• 東京発の船が上海に到着
• 一度コンテナを上海で降ろす
• EU向けの船が後日上海に寄港したタイミングで載せ替え
直行便なら、同じ船で最終目的地まで一度も乗り換えなし。かつてはNYCへの直行便も東京から出ていましたが、今は経由便しか残っていない
「日本からの輸出物量が減っており、直行便を仕立てられるほどの荷量がなく採算が合わないためだ」
だから貨物が集まる中国・シンガポール・韓国の港に、まず中型船で運ぶ流れになっている。
ワンコインコンテナのカラクリ
東京・横浜・名古屋・神戸・大阪の主要港から出る20FTコンテナが1本500円。40FTでも1,000円。サーチャージやTHC(ターミナルハンドリングチャージ)もすべて含めてこの金額。
価格比較(20FT / 同条件)
最安値(実績) ¥500 20FT / サーチャージ・THC込み | 一般的な相場 ¥20,000〜30,000 20FT / +サーチャージ |
なぜ500円で送れるのか?
• 中国の船会社は、出たコンテナを1日でも早く本国に戻したい
• 日本からの対中輸出は頻度も量も少ない
• 空コンテナでも自社負担で送り返すことが多い
• コンテナが空でも実入りでも、運ぶコストは変わらない
• 空気を運ぶより1円でも稼いだ方が損失を抑えられる
ただし、海上輸送費が500円でも、中国の港に到着してからの現地港費用は別途かかり、そこで輸出者・輸入者のいずれかから回収しているカラクリがある 補足情報として、日本-上海間は、1日平均して10~15船が航行している 複数の船会社によって金額設定がされているがどれも3日で行き来できる距離だがその金額には大きな差がある。
情報格差が損失を生む
船会社が異なれば、同じ区間で20〜25倍もの価格差が出る。それがこの海運業界の現実。サービスの質に大きな差はなく、ただ得意・不得意な航路が各社にあるだけ。
コロナ禍では、ある船会社が1回のボーナスで60ヶ月分を支給したという有名な話もあり、それほど海運業は需給に左右される水商売な世界。
こんな人が損をしている
• 高くても送らざるを得ない人
• 貨物の量が少なくて交渉できない人
• 他に選択肢があることも調べる時間もない人
貿易は情報戦。知らないうちに損していることが多々あります。私も多くの失敗をしてきたからこそ、ここで発信を続けていく
このブログは、実際の物流手配経験をもとに書いています。最高のコンディションで貿易をやってほしい。そのために発信を続けていく






コメント