top of page
Blog
最新の投稿


コンテナに詰めるのは「テトリス」だ—物流の現場で学んだ、数字の嘘と職人の感覚
大学で4年間勉強して、海外と繋がれる仕事がしたいと海運を選んだ。 が、蓋を開けたら朝6時から倉庫で草刈機の箱を手で運ぶ毎日だった。隣には歯が欠けたおじさん。正直、毎朝「なんでこんなことしてるんだろう」と思っていた。 ただ、その経験がなければ今の自分はない。コンテナの容積が教科書通りじゃないことも、内寸が船会社によって微妙に違うことも、全部あの現場で体が覚えた。 物流を「面倒な実務」だと思っていた自分が、今はドバイから中東の物流情報を発信している。まさかドバイに来てミサイルやドローンが飛んでくるとも思ってなかったように、人生わからないものだ。 毎日コンテナいっぱいの草刈機 当時、最も扱い量が多かった貨物が草刈機だった。1日40本以上のコンテナを輸出入する中で、草刈機だけで最低コンテナ4本×20営業日、月にコンテナ単位で80本は出ていた。 普通のバラ貨物であればパレットに乗せて積み込むのが通例だ。ところがこのメーカーは「手積み限界まで詰めること」を義務付けていた。パレットなし、手で1箱ずつ運び、コンテナの隅の隅まで詰める。いわゆるテトリス状態だ。..
Ayaki Hamada
2 時間前読了時間: 4分


荒れる中東情勢の今、日本からどうやって中東に物を送るか【2026年4月 最新版】
ドバイ在住 ・中東物流の現場から、今まさに日本企業が直面しているリアルをお伝えする。 ホルムズ海峡+紅海、「二正面危機」が現実に 2026年3月以降、中東情勢の悪化に伴い、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となり、世界の物流と貿易に深刻な影響が出ている。 さらに深刻なのは「二正面危機」だ。アジアと欧州をつなぐ紅海でも2023年以降、フーシ派による船舶攻撃が続き、多くの海運会社が紅海・スエズ運河を避けて喜望峰ルートを選択してきた。フーシ派は2026年4月にも紅海での攻撃を示唆しており、再び緊張が高まっている。 つまり現在、中東の物流を支えてきた二大ルートが同時に機能不全に陥っている。 現場で何が起きているか 海(ホルムズ海峡)、港(湾岸各港)、保険(戦争リスク引受停止)、空(中東空域の断続的閉鎖)が同時に悪化しており、通常のBCP(迂回で解決)が効きにくい構図になっている。 具体的には、CMA CGMがバーレーン・クウェート・カタール全港向けのブッキングを停止。UAEについてはフジャイラとホール・ファッカンを除く全港が停止
Shun Inoue
4 時間前読了時間: 4分
人気の記事


コンテナに詰めるのは「テトリス」だ—物流の現場で学んだ、数字の嘘と職人の感覚
大学で4年間勉強して、海外と繋がれる仕事がしたいと海運を選んだ。 が、蓋を開けたら朝6時から倉庫で草刈機の箱を手で運ぶ毎日だった。隣には歯が欠けたおじさん。正直、毎朝「なんでこんなことしてるんだろう」と思っていた。 ただ、その経験がなければ今の自分はない。コンテナの容積が教科書通りじゃないことも、内寸が船会社によって微妙に違うことも、全部あの現場で体が覚えた。 物流を「面倒な実務」だと思っていた自分が、今はドバイから中東の物流情報を発信している。まさかドバイに来てミサイルやドローンが飛んでくるとも思ってなかったように、人生わからないものだ。 毎日コンテナいっぱいの草刈機 当時、最も扱い量が多かった貨物が草刈機だった。1日40本以上のコンテナを輸出入する中で、草刈機だけで最低コンテナ4本×20営業日、月にコンテナ単位で80本は出ていた。 普通のバラ貨物であればパレットに乗せて積み込むのが通例だ。ところがこのメーカーは「手積み限界まで詰めること」を義務付けていた。パレットなし、手で1箱ずつ運び、コンテナの隅の隅まで詰める。いわゆるテトリス状態だ。..
Ayaki Hamada
2 時間前


荒れる中東情勢の今、日本からどうやって中東に物を送るか【2026年4月 最新版】
ドバイ在住 ・中東物流の現場から、今まさに日本企業が直面しているリアルをお伝えする。 ホルムズ海峡+紅海、「二正面危機」が現実に 2026年3月以降、中東情勢の悪化に伴い、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となり、世界の物流と貿易に深刻な影響が出ている。 さらに深刻なのは「二正面危機」だ。アジアと欧州をつなぐ紅海でも2023年以降、フーシ派による船舶攻撃が続き、多くの海運会社が紅海・スエズ運河を避けて喜望峰ルートを選択してきた。フーシ派は2026年4月にも紅海での攻撃を示唆しており、再び緊張が高まっている。 つまり現在、中東の物流を支えてきた二大ルートが同時に機能不全に陥っている。 現場で何が起きているか 海(ホルムズ海峡)、港(湾岸各港)、保険(戦争リスク引受停止)、空(中東空域の断続的閉鎖)が同時に悪化しており、通常のBCP(迂回で解決)が効きにくい構図になっている。 具体的には、CMA CGMがバーレーン・クウェート・カタール全港向けのブッキングを停止。UAEについてはフジャイラとホール・ファッカンを除く全港が停止
Shun Inoue
4 時間前
bottom of page